バーチャ病とは
2023/04/10
訪問マッサージ ほのか治療院 有本です。
本日はバーチャ病についてです。
四肢の 末梢血管に閉塞をきたす疾患で、その結果、四肢や指趾の虚血症状(血液が十分供給されないためにおこる組織の低酸素症状)が起こる病気です。
患者さんの症状としては、手足の動脈が閉塞して、その結果として虚血症状(血液が供給されないために起こる低酸素状態による症状)が発生します。具体的には、指趾の冷感やしびれ感、蒼白化に始まり、間欠性跛行(長い距離を歩くと足が痛くなって歩行困難となり、ひと休みすると再び痛みが治まり歩行できる)、安静時疼痛(じっとしている時も痛む)、さらには潰瘍(皮膚が欠損する)を形成して、ついには 壊死 に陥ることもあります。これらの症状は順に起こる場合もあり、最初から指先などに潰瘍を形成する場合もあります。また手足の静脈にも炎症を起こし、静脈に沿って発赤や痛みを生じることもあります( 遊走性静脈炎 )。
診断はまず、患者さんに上記の症状があるかを問診と身体診察で確認します。閉塞した動脈の拍動は触知しなくなります。ドプラ血流計を使った足関節の血圧測定と足関節/上腕血圧比(Ankle Brachial Pressure Index、ABIと略)は虚血の程度の把握に役立ちます。これらの検査および症状や身体診察の所見に加え、動脈の閉塞部位や閉塞パターンの確認、閉塞性動脈硬化症などの鑑別のために血管の画像診断を行い、確定診断します。血液検査では特徴的な所見がありません。
治療の基本は禁煙です。この病気の発症や増悪と喫煙は密接に関係しており、喫煙を継続していてはどんな治療も無効です。受動喫煙も避けましょう。さらに手足の清潔を保ち、保護を行い、寒いところでは保温に気をつけ、靴擦れを予防したり傷をつけたりしないように注意することが大切です。
症状にもよりますが、まず血流を改善して血栓の進展を予防するために、抗血小板薬や血流改善薬、抗凝固薬などの薬剤を投与します。虚血症状に対して最も効果のある治療は血行再建手術(バイパス手術など)で、先に述べた禁煙を中心とする基本的な治療や薬物療法で改善を認めず、特に重症の虚血症状(安静時疼痛、潰瘍や壊死)がある患者さんに行われます。しかし、この病気は動脈硬化による血管閉塞と異なって末梢(手足の末端)ほど病変が重度であるために、血行再建手術で十分な効果が得られないことも、しばしばあります。このような場合には、 交感神経節ブロック や 交感神経節切除手術 などで皮膚血流を増加させる治療や、 高気圧酸素療法 で患部に高濃度の酸素を供給する治療も行われます。遺伝子治療、細胞移植療法などで血管を新生させる新しい治療法も行われ始めています。
それでも壊死が進行して各種の治療も無効な場合には、指趾や四肢の切断となることもあります。
このような診断を受けた場合は、リハビリのケアとして訪問マッサージをすることが非常に重要となってきます。その際は「訪問マッサージ ほのか治療院」へご連絡を頂ければ、誠心誠意尽力させていただきますので、どうぞ宜しくお願い致します。
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